“携帯電話がないから就職活動ができない”そんな隠れた日本の貧困問題でもある「通信困窮者」をご存知でしょうか。
2014年2月14日の日本経済新聞の記事で、携帯電話料金を3ヵ月以上滞納しブラックリストに登録された、いわゆる「携帯 ブラック」の件数が2013年末に275万件に達したことが報じられました。また、2010年~2013年の3年間では、「携帯ブラッ ク」の件数は3倍に急増しています。 それ以降も携帯電話や、スマートフォンを保有している方の数は増えているため、「携帯ブラック」の件数もさらに増加しているのではないでしょうか。
「Jスコア」や「LINEスコア」などさまざまな信用スコアサービスが動きはじめた近年、
携帯電話が 持てないことによる“信用格差”はますます進むものと考えられ、「通信困窮者」に対して社会の目を向ける必要性が高まって います。
携帯ブラックとは何か
【ブラック】とは、一定期間料金の支払いがとどこおった場合に
信用情報機関に事故情報として登録されている状態をさします。
【携帯ブラック】は、携帯電話の利用料金や、
携帯電話端末の分割料金が長期間未払いになっているために、
事故情報として信用情報機関に登録されている状態です。
事故情報は、携帯通信キャリア間で共有されているため、
キャリアでは携帯電話の契約ができなくなってしまいます。
また、審査に通らないため、携帯電話の契約に限らず
クレジットカードや賃貸の契約もできなくなり、
日常生活のインフラ整備が難しくなってしまいます。
通信困窮者における問題
貧困問題の一因に通信困窮者の存在があげられる理由として、
最も大きなものは、就労ができないことです。
企業は連絡先のない人を積極的に採用しないため、
求職者は就労することで収入を得ることができず、困窮していきます。
携帯電話がないことで、困窮につながる悪循環が発生していることが
社会ではあまり認識されていません。コロナウイルスの影響で、
失業者がよりいっそう増加している現在、より深刻な状況が懸念されます。
【通信困窮者が陥る悪循環】
【リスタート・ケータイご契約後】